動脈硬化の検査を定期的に受けましょう!
以下の因子があると動脈硬化(酸素や栄養を全身に運ぶ動脈血管の内側の細胞(内皮)が厚くなり、血管壁が硬くなったり、内腔が狭くなったり、血栓が生じやすくなって血流が流れにくくなること)が進行します。
- 高血圧症(血圧が高いこと)
- 脂質異常症(悪玉であるLDLコレステロールが高い、中性脂肪が高い、善玉であるHDLコレステロールが低いこと)
- 糖尿病(血糖値が長期的に高いこと)
- 内臓脂肪蓄積(腹部の内臓周りの脂肪が多い、すなわち腹囲が大きいこと)
- 喫 煙
具体的には・・・・・
- 頸動脈(首の血管)や脳動脈の障害→→脳卒中(脳梗塞・脳出血)
- 心臓の筋肉を養う冠動脈の障害→→狭心症・心筋梗塞
- 下肢動脈の障害→→脚や足の血流障害(末梢動脈疾患)、足壊疽(血流が著しく障害され感染も加わってミイラ化あるいは腐ってしまうこと)
などが生じます。
症状のある患者さんは勿論のこと、ない患者さんでも動脈硬化の有無、程度の評価を年1回は定期的に受けることが推奨されています。
当クリニックでは、以下の検査を提供できます。
①頸動脈エコー検査
体表に近く観察しやすい頸動脈をエコー検査で描出し、動脈硬化を反映する内膜中膜複合体厚(IMT)や凸凹(プラーク)の有無を評価します。検査時間は15分程です。保険点数は350点です(自己負担額は1割負担で350円、3割負担で1050円)。
②血圧脈波検査
CAVI (Cardio-Vascular Ankle Index;キャビィ)
- 大動脈を含む「心臓(Cardio)から足首(Ankle)まで」の動脈(Vascular)の硬さを反映する指標(Index)で、概ね血管年齢を反映します。
ABI (Ankle Brachial Pressure Index)およびTBI (Toe Brachial Pressure Index)
- 足首(Ankle)の血圧と上腕(Brachial)の血圧(Pressure)の比(Index)、および母趾(Toe)の血圧と上腕(Brachial)の血圧の比をで求められ、動脈の詰まりを反映します。
検査時間はCAVI・ABI・TBIをすべて実施して10分程です。保険点数は130点です(自己負担額は1割負担で130円、3割負担で390円)。詳しくはコチラ